完全自立型の自動運転技術に注目が集まる一方で、決まったルートの自動運転を実現する磁気マーカ技術にも期待が寄せられている。コスト面や制限された区域内の安全性に長けており、路線バスを中心とした活用が見込まれている。
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磁気マーカーを使った自動運転車とは?
磁気マーカーを使った自動運転とは、道路上に磁力を持つマーカーを埋め込み、その磁力を認識して、車両は追従する仕組みの自動運転車です。
イメージとしては、白線を追従する工作のおもちゃの車みたいなイメージです。
この技術は、昔からあるもので、ある意味、自律型自動運転車が話題になる前からありました。
例えば、以下のような、2005年に愛知県で開催された日本国際博覧会「愛・地球博」で走行していたトヨタ自動車のIMTS隊列走行車両なども磁気ネイルをもとに走行しており、同じ原理になります。
磁気マーカー型自動運転車のメリット・デメリットは?
昔からある磁気マーカーを使用した自動運転車がなぜ普及していないのか。
その理由を理解するには、磁気マーカーを使用した自動運転のメリット・デメリットを考えると分かりやすいです。
メリット
安価
正直1番ここにつきると思います。
磁気マーカーは、ある意味単なる磁石なので、それを路面に何個埋め込もうが、金額的にはそれほど価格が高くなりません。
また車両側も、磁気を読み取るセンサーが必要ですが、高額なセンサーにはなりません。
したがって、極めて安価に、決められた道路を走行する自動運転車両を導入することが可能です。
また、道路に磁石を埋め込むだけなので、既存の道路に埋め込むことも容易です。
これぞレベル4自動運転の目指す姿!?
デメリット
決められた道しか走行できない…
磁気マーカーを使用した自動運転車の大きなデメリットは、磁気マーカーが埋め込まれていないと自動走行できないという点です。
そもそも自動運転の目指す社会は、どこでもドアのように誰でもどこへでも自由に行ける社会なはずです。

この世界観を目指すとき、磁気マーカーを埋め込んだ場所しか走行できないのは致命的です。
都市部はなんとかできたとしても、地方や過疎地域では絶望的です。
道路すべてに磁気マーカーを埋め込みが完了するのが先か、自律型自動運転車が普及するのが先かを考えると、後者の方が年数的に早く実現できそうです…
安全を担保するには、追加でセンサー必要…
もう1つデメリットを挙げると、この磁気マーカーを使用した自動運転車は、磁気を読み取るセンサーは安いものの、結局、人や自転車などの障害物を検知するためには、別のセンサーが必要になります。
そして、そのような人や障害物を精度高く検知するには、結局のところ現在の自律型自動運転車の価格面でのボトルネックとなっている高額なセンサーであるLiDERを搭載する必要が出てくることが考えられます。
そうなると、価格的メリットはなくなってしまいます…
まとめ
磁気マーカーを使用した自動運転車は、社会的な受容性を高めるのにとても良いシステムであると思います。

そして、それこそが自動運転の普及につながることであると思います。
しかし、やはり安価なシステムでは、デメリットも存在してしまいます。
そのデメリットを活かすような形の自動運転社会の実現や、メリットに変える考え方や取り組みが今度必要になるでしょう。(電車のように専用道を走行するのであればデメリットはないでしょう)

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